扇ヶ鼻夕駆け

 

 2月に入り週末の天気が良くないため天気予報と睨めっこの日々が続く。やっと20日から天気が良さそうなのでくじゅう行きを決める。

 とりあえず20日の夕駆けの予定で九重ヒュッテに到着し雨雲レーダーを確認するが昼過ぎから翌朝まで天気が思わしくないため21日の夕駆けに決める。

 

 九重ヒュッテで午前中ゆっくり過ごして昼食を済ませ牧ノ戸登山口に向かう。

 13時30分に登山開始。気温はマイナス4℃だが日差しがあるため寒さは感じない。アイスバーン状態の登山道をアイゼンを利かせながらゆっくりと足を進める。沓掛山に着きの冬の定点ポイントでまず景観を楽しみながら撮影タイムとする。

 一息ついて星生山に向かうが、途中、下山者から話を聞くと積雪の状態が良いようなので雪景色が楽しみだ。

 扇ヶ鼻分岐に着く頃になると登山者は全く見当たらなくなった。月曜日と言うこともあり今日の夕駆けは私と相棒だけの様だ。

 星生山に16時過ぎに登頂。視界は良好でくじゅう連山が全て見渡すことが出来る。西風が強く寒いため写真撮影を終えると最終目的地の扇ヶ鼻に足を向ける。

 扇ヶ鼻の坂を登りきりまず東端に向かう。現地に着くと思ったとおり日の入りが近づいているため扇ヶ鼻の影が肥前ヶ城の西壁に迫っている。ここからの秋と冬の夕景は盟主久住山をバックに暮れゆく肥前ヶ城が圧巻の姿を見せてくれる。早々に撮影を終え扇ヶ鼻山頂に向かう。

 登頂すると阿蘇方面は夕日を浴びて赤く染まって見事な景観だ。防寒対策を済ませ沈みゆく夕日を眺めながら思う存分撮影を楽しむ。

 久し振りに好天に恵まれたが日の入り後はマイナス14℃で西からの強風を受け早々に扇ヶ鼻を後にした。