天狗ヶ城夕駆け

 

 今年も残すところ僅かになり天気予報のと睨めっこしながら天狗ケ城に夕掛けすることにする。丁度、満月前夜で上手く行けば霧氷の中で日の入りと月の出が楽しめることになる。

 

 山友の来福さんと13時前に牧ノ戸登山口を出発。気温はマイナス7℃で空は薄雲に覆われている。

 軽アイゼンを装着しアイスバーン状態の登山道を歩く。登山道は東屋手前から霧氷が見事に付いていて山頂の光景が楽しみだ。

 扇ケ鼻分岐に着いても一向にガスがかかった状態は変わらず夕景が楽しめるか心配になる。定点ポイントの星生崎下に着くと東の空のガスが少し切れてきた。慌ててカメラを取り出し撮影に入る。それも束の間で直ぐにガスに覆われてしまった。

 

 御池に着くとガスが少し切れてきたため撮影を楽しむがそれもまた束の間でガスに覆われてしまった。その後、池の小屋で防寒対策をして撮影ポイントに決めている中岳と天狗ケ城の鞍部に向かう。現地に着いても相変わらずガスに覆われて視界が全く利かない。気温はマイナス11℃で北西の風を受けながら月の出を待つが状況が変わらないためここでの撮影を諦め天狗ケ城に向かう。

 

 日の入りを迎えた山頂は薄暗く当然人の姿は無い。ここでも暫くガスが切れるのを待つが状況は変わらず久住山避難小屋に向かう。小屋で一息ついていると視界が段々悪くなっていくため下山することにした。

 

※翌日、帰宅前に牧ノ戸登山口に立ち寄り西日本新聞に載っていた登山口の写真を真似て撮ってみた。