天の川撮影登山

 

 

 盟主久住山の上にかかる天の川を撮影するため、くじゅう行きを計画する。

 念のため天候状態を考慮して二泊三日でくじゅうに入ることにする。

 

 第一予定日の18日、天気予報は晴れマークだが前日の日中から雲が多く風も強い。夕方になっても状況は変わらず気温が真冬並みに下がって来た。

 夕食を早めに済ませ仮眠をとることにする。23時過ぎに起きて夜空を確認すると雲が厚い上に風が吹き荒れて寒い。このため星は全く見えず朝駆けを諦めて布団に潜り込む。

 

 18日朝、目覚めるとやはり天気は悪く朝食を済ませ九重ヒュッテの女将さんと山菜採りに出かけることにする。野山の花と同様に蕨・ゼンマイ・タラの芽等例年より早く収穫できる状態となっている。ほどほどに山菜を収穫し九重ヒュッテに戻り、昼から焼肉パーティーと言った感じで楽しく過ごす。

 

 朝駆けのため、18日23時過ぎに起床。事前に登山準備を済めせていたため、軽食を摂りながら真冬の服装に着替える。0時過ぎに九重ヒュッテを出発し、牧ノ戸登山口に向かう。駐車場に着くと車が1台だけ止まっているが前日からの車の様だ。

 0時30分に登山開始。空には雲は無く満天の星が輝いて絶好の朝駆けとなりそうだ。山は現地に着くまで天候がどうなるか分からないため喜んでばかりはいられない。

 

 沓掛山を過ぎ前後を見渡してもヘッドライトの明かりが見当たらず月曜日のため今日の朝駆けは自分一人だけかも知れない。

 登山道を歩いていると馬酔木の花が満開で木に雪が被っているように見える。また登山道は寒さのため大きな霜と水溜まりには氷が張っている。

 

 西千里ヶ浜に入ると久住山方面に天の川が見えだしてきた。気分は絶好で足取りも軽くなる。星生崎下を通り目的地の久住山避難小屋の平地に着く。

 早速、カメラを取り出し久住山の上にかかる天の川の撮影に暫く没頭する。落ち着いたところで避難小屋に入り一息つくことにする。4月後半に入るのに寒さが予想以上でダウンを着ることにする。

 

 再度、撮影を開始すると2名の登山者が小屋に向かって歩いてくる。ここからこの2名の一人が傍若無人の行動で私の撮影意欲を台無しにしてしまった。小屋に着いたとたんカメラを取り出し、私の4~5倍も明るいと思われるヘッドライトで辺りかまわず照らしまくる。他の人が撮影していることが眼中にないのか好き勝手のし放題。この様な人間を目の当たりにして他の場所でトラブルがあっていることが現実となり諦めて下山することにした。