新年 中岳朝駆け

 毎年恒例の初日の出登山を九州本土最高峰のくじゅう中岳で計画する。一昨年・昨年と同行した来福さんと牧ノ戸登山口を3時スタートで調整する。

 元旦0時に年始の挨拶を家族で済ませ自宅を出発し牧ノ戸登山口に車を走らせる。2時30分に牧ノ戸駐車場に着くと駐車場の8割近くが埋まっている。流石に元旦の朝駆けは人気がある。車外に出て空を確認すると満天の星だ。朝駆けは期待が持てそうだ。3時まで時間調整を行ない来福さんが到着したところで3時過ぎに牧ノ戸登山口を出発する。

 汗をかかない様に沓掛山まで足を進めていると満天の星が消えガスってきた。毎度のこととは言え嫌な予感が頭をよぎる。扇ヶ鼻分岐を1時間10分で通過し西千里ヶ浜に入るとガスって前がほとんど見えなくなった。星生崎下に着き星の撮影を予定していたが状態が変わらないため撮影を諦め久住山避難小屋へ向かう。小屋に着くと既に8名程度の先客が休憩中だ。ガスガス状態のため日の出の時間に合わせここで6時15分まで約2時間時間調整を行なう。休憩しながら廻りの登山者と色々話していると我々と一緒に2名の方が中岳に同行することになった。これが山の楽しさでもあり良いところだと思う。

 6時15分ジャストに小屋を出て中岳に向かう。御池に着き時計と逆回りで池の淵を歩き池の小屋付近に近づくと東の空が開けてきた。みんなで声をあげて喜ぶとともに足取りも軽くなる。日の出30分前に予定どおり中岳に登頂すると既に20名程度の登山者がいる。まず撮影場所を確保し撮影準備に入るが思ったより霧氷の付きが悪い。それでも思う存分撮影を楽しみ最後に同行していただいた2名の方を含めて記念写真を撮って下山となった。昨年の元旦は濃霧で日の出の写真を撮れないまま下山したが、今年は良い光景を見せてくれたくじゅうの神様に感謝!!

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