中岳朝駆け

 前回のキノコ採りから2週間が経過し、九重連山が冷え込みそうなため予定どおりくじゅうへ向かう。いつもだと土曜日に登り日曜日にゆっくりして帰宅するが土曜日の天気が良くないため朝駆けを諦め昼前に自宅を出発する。

 まず初めに男池のおいちゃん家に立ち寄り美味しいコーヒーをいただく。おいちゃん家から眺める男池付近の風景はほとんどの木の葉が落ち冬を待つ準備が整っている。ご主人の狹間田さんとしばらく話をした後、紅葉が残っている場所を求めて白水鉱泉方面に車を走らせる。現地付近に着くと何とか少し紅葉が残っている程度で散策を諦めて九重ヒュッテに向かう。ヒュッテに到着し温泉に入り冷えた体を温める。夕食の時間まで朝駆けの準備を行なっているとNHKで日本百名山「九重山」が放映されると居間から声かけがあったので観ることにする。登山ガイドがFBでも人気の藤田佳代さんだったため親近感が湧き一緒にテレビを観ている賑やかな女性のグループと山の話をしながら楽しいひとときを過ごすことが出来た。夕食は、ご主人の幸三さんと二人でお酒を少し飲みながら美味しい家族料理をいただく。翌日に朝駆けをするためほどほどで就寝する。

 3時に起床し身支度を整えた後、軽食を摂り牧ノ戸登山口へ向かう。牧ノ戸登山口に着き空を見上げると北の空に星が見える。晴天になることを期待して予定どおり4時に登山開始。気温は▲4℃で風が強い。登り始めるとパラパラと粉雪が舞いだしてきた。東屋を過ぎるとコンクリートの登山道が前日からの冷え込みで凍り付き滑るようになる。更に沓掛山の下りに入ると岩の表面がツルツル状態で慎重に足を進める。扇ケ鼻分岐をいつもの通り1時間強で通過し西千里ケ浜に入ると星空も消え薄っすらとガスがかかってきた。久住山避難小屋に到着し日の出まで時間調整のため休憩をとる。日の出に合わせ6時にガスの中、天狗ケ城へ向かう。天狗ケ城に登頂するとガスで日の出は期待できないし北西の風が強く風を避ける場所が無いため中岳に向かう。途中、霧氷がとても良い状態で付いていて晴れることを期待しながら足を進める。中岳に着くと既に7名の登山者がガスが切れるのを待っている。強風とガスに覆われ眺望が利かない中、我慢していると1時間以上経過したところで時々ガスが切れて白口岳・坊ガツルが見え隠れしだした。青空が出ず絵にならない風景だがシャッターを切る。日の出から1時間30分が経過し天候も良くなりそうもないため池ノ小屋に向かう。池ノ小屋に到着し朝食を摂っていると山頂で粘っていたメンバーが数名下りてきた。しばらく休憩後、下山するが氷点下の中で少し降った雪を登山者が踏み固めて登山道が滑り歩き辛い。大勢の登山者とすれ違う中、霧氷を楽しみながら無事下山した。下山後、ヒュッテで温泉に入り11月26日に営業終了するおいちゃん家に今年最後のご挨拶をして帰宅した。今年もくじゅうに冬が来た!!

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