天狗ヶ城 de 初日の出

 結婚して30数年になるが結婚後初めて初日の出を拝みにくじゅうへ出かける。

 元旦を迎え1時前に家を出発し牧ノ戸登山口に向かう。3時過ぎに牧ノ戸駐車場に着くと既に下段の駐車場は満車で駐車出来ない。そこで黒岩山側の駐車スペースに車を止める。くじゅうの初日の出の登山者が多いことは噂で聞いていたがこの様な状態だとは思っていなかった。いつもの朝駆けとは全く違う。天気予報が良いこともこの多さに繋がっているのかと思う。登山準備を済ませ3時30分登山開始。自分の前後には昼間の登山かと勘違いする程登山者が沢山いる。その中には10数名の団体さんも見かける。

 約1時間で扇ヶ鼻分岐を通り過ぎる。西千里ヶ浜に入り空を見上げると雲一つなくピーカンになりそうだ。また途中の木の枝には樹氷が全くないし登山道もほとんど雪が無い。目的地は登りながら山の状態で判断するつもりだったのでお気に入りの天狗ヶ城に決める。樹氷があれば久住山東尾根を目指す予定だったが…

 久住山避難小屋に到着し時間調整のため小休止を行ない腹ごしらえを行なうが小屋の中は休憩する登山者で飽和状態となっている。一息ついて天狗ヶ城へ向かう。山頂に到着すると登山者は1人だけで自分が2番目、他の山頂を眺めると人の影が沢山見える。やはり人気は中岳と久住山だ!稲星山にもヘッドライトが見える。流石に星生山には誰も居ない様だ。気温は▲5℃で北西の風が強い。

 7時13分に初日の出となった~合掌~その頃には天狗ヶ城も人が溢れる状態となり賑やかになった。写真撮影も満足し、今日はここで終わる予定で下山準備をしていると最初に登頂していた年配の方から声を掛けられ長話になりコーヒーを御馳走になったりと最初に登頂した2人が最後まで居座ってしまった。自分が先に下山を開始し御池の淵まで近づくと全面凍りついた池の表面が太陽光で光の道が出来ている。ここでザックからカメラを取り出し、再度撮影タイムとなった。そろそろ撮影も終わりかけていたところ下の方から私を呼ぶ声が聞こえた。確認すると来福さんだ!九重ヒュッテでお会いして以来久し振りの再会となった。ここから登山口まで一人でのつまらない下山が話が尽きることなく楽しく下山出来た。まさか元旦に同じように登山を行ないそれも広い九重連山で知り合いに偶然会えるなんて不思議なものだ。また来福さんは稲星山に登って下山中に私を見かけたとのこと。あの稲星山のヘッドライトは来福さんだった。下山後、レストハウスでソフトクリームを食べながらしばらく雑談してお別れした。今日は好天に恵まれくじゅうの神様に感謝!!

《初日の出 山頂を目指す登山者》

《初日の出 中岳と御池》

《朝日を浴びる星生山頂》

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